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高橋眼科医院

小児眼科

Medical

お子様の目についてMedical

斜視(目の位置のずれ)、屈折異常(強度の遠視・乱視・近視)、不同視(遠視などの度数の左右差が大きいこと)、眼瞼下垂(まぶたが下がる)などが小児期に生じると、うまく目の奥の網膜の中央に光の焦点が結ばれなくなり、視力の成長・発達が損なわれてしまいます。視力の発達は10歳までに完成しますので、治療が遅れると生涯視力の出ない状態となってしまい、これを弱視といいます。斜視・弱視は早期発見、正しい訓練、適切な眼鏡などが重要です。視能訓練士とともに検査治療いたします。
3歳未満の屈折検査が難しいお子様には、ハンデイータイプの屈折検査器を用いて近視、遠視、乱視を測定します。概ね生後6か月以上で検査可能です。

小児の近視抑制Medical

なぜ近視の進行が問題なのか

近視が強度になると目の長さ(眼軸長)が伸びて、網膜剥離、緑内障、近視性黄斑部萎縮・出血などのリスクが顕著に上昇し、成人になり失明原因にもなりえます。
近視の主な進行年齢である小児期~20歳頃までの近視の「進行予防」は、生涯の視機能を守るという意味で重要です。

近視進行のリスク因子


  • 屋外活動時間の少なさ:
    日光曝露不足が近視進行の主要因とされています。
    自然光に含まれるバイオレット光(360〜400nm)が近視進行抑制に関与すると報告されています。
  • 近業時間の多さ:
    読書・タブレット・スマートフォンなどの長時間使用も大きな進行因子です。
  • 睡眠不足・不規則な生活:
    6時間以下の睡眠不足など小児の生活習慣全体が眼軸延長に関係しているとされています。

近視の予防


  • 屋外活動の推奨:
    1日2時間以上の屋外活動が近視進行抑制に有効とされています(台湾などでは法制化)。
    週末だけでなく、日常的に日光を浴びる習慣を持たせることが重要です。
  • 生活習慣指導:
    読書やスマホ使用は30分ごとに5分休憩を入れましょう。
    夜遅くまでの使用、暗所での読書などにも要注意です。スクリーンタイムの制限は重要です。

近視抑制治療

眼科では現在、以下のような医学的介入が主に実施されています。


  • 低濃度アトロピン点眼:
    0.01〜0.05%のアトロピン点眼薬が、近視進行を約50〜60%抑制するとされています。
  • オルソケラトロジー:
    夜間装用型の特殊コンタクトレンズで、日中の裸眼視力が改善するとともに、近視進行抑制効果が約60%で認められています。
  • レッドライト治療:
    可視光である650nm±10nmの単一波長のレッドライト(赤色光)を1回3分、1日2回を週5回、専用機器で覗き込むことで眼底血流量が増大して脈絡膜厚が増し、眼軸長の伸びと近視進行を抑える効果が証明されています(コントロール群に対して1年で近視進行を約76%抑制)。

当院では上記の近視抑制治療を行っております。
眼軸長を測定し伸びていないか評価、治療効果を判定いたします。
オルソケラトロジーでは角膜トポグラフィ検査で角膜球面の矯正が適正か判断いたします。

リジュセアミニ点眼液(低濃度アトロピン点眼液)

参天製薬から近視進行抑制点眼薬「リジュセアミニ点眼液」が新規発売されました。
効能はマイオピン点眼と同等です。これに伴い「マイオピン点眼」は販売終了となりました。

30回分 4,380円(税込)

手術なしで視力回復
「オルソケラトロジー」

就寝前に、特殊なカーブが施されたレンズを装着することで、寝ている間に角膜を正常な状態に整える近視矯正治療です。
このため日中は、通常のコンタクトレンズやメガネを使わず、裸眼で過ごすことができます。
手術の必要性がなく、眼科専門医のもとで安全に視力を矯正できるのが魅力です。

オルソケラトロジーの特徴
  1. 夜に装着するコンタクトレンズ
    寝るときに装着し、寝ている間に角膜を矯正します。
  2. 睡眠時間に応じて持続効果が違う
    矯正をしている時間が長ければ長いほど、裸眼にしたときに持続力が違います。
  3. 手術をせずに視力を上げることが可能
    レーシックなどのように手術をすることはありません。
    ※個人差はあります。
  4. 軽い近視・乱視の方でも治療が可能
    症状によってできるできないがありますので一度ご相談ください。
オルソケラトロジーの治療の流れ(夜のコンタクト)
01適応検査
(保険診療)
オルソケラトロジーレンズの装用に適しているか、近視の度合いや眼の健康状態を調べます。
02お試し装用
(自由診療)

検査で問題なければ、院内のトライアルレンズを装用していただきます。

続ける方はお試し装用のレンズを発注します。
03トライアル装用
1か月間(自由診療)

個々の患者様の眼の状態に合わせた専用レンズを一か月間装用します。

治療の継続を希望するかを決めてください。
04治療の継続
1年間(自由診療)

お試し装用に満足し、このまま治療を継続する場合は、専用レンズを購入していただき、1年間の治療継続費をお支払い頂きます。

05定期検査の受診
(自由診療)

2年目以降、治療を継続している間は、3か月ごとに定期検査の受診が必要です。

  • ※治療を継続しない場合は、専用レンズを返却していただく必要があります。
  • ※治療の継続を希望しても、眼の健康状態などにより、治療を続けられない場合もあります。
  • ※いかなる場合も返金は致しかねます。
費用
【初年度】治療にかかる自由診療費(税込)
適応検査 5,000円
お試し装用 15,000円

トライアル装用

  • *専用レンズのレンタル料
  • *お試し期間中の検査費用
  • *初回ケア用品
両眼 44,000円
片眼 27,000円

治療継続費

  • *専用レンズ代
  • *1年間の定期検査代
  • *専用レンズの破損交換保証
    (1年間:片眼1回づつ)
    条件:レンズの2分の1以上残っている場合に限る
両眼 110,000円
片眼 66,000円
2年目以降にかかる費用(税込)
定期検査代(1年毎) 20,000円/年間

レンズの定期交換

  • 1年~最長でも2年毎のレンズ交換をお勧めします。
33,000円/1枚
レンズの破損・紛失時の交換費用(税込)
紛失 33,000円/1枚
破損 33,000円/1枚
その他 ケア用品
人工涙液ソフトサンティア 1本 160円 プロージェント (タン白除去)・アミノソラ
(保存液)・メニコンフィット (装着液)
提携眼鏡店 『メガネの太田』にて販売中
  • 本治療は保険の対象外、自由診療となります。
  • 本治療中に、眼科医が必要と判断した場合は、その疾患に対する眼科的治療を受けてください。
    その際、費用は別途かかります。(保険診療費が発生します。)
  • 医療費控除の申請が可能です。当院から発行した領収書は大切に保管してください。

レッドライト近視抑制治療

レッドライト近視抑制治療

レッドライト近視抑制治療は、低出力の赤色光を目に照射することで眼軸の伸びを抑え、近視の進行を防ぐ新しい治療法です。
自宅で簡単に使えるよう設計された専用機器は軽量で持ち運びやすく、コンタクトレンズやメガネなどの矯正器具とは異なり、3歳から16歳までのお子様でも安心して使用できます。

レッドライト近視抑制治療の流れ
01適応検査
(自由診療)
近視の度合いや眼の健康状態を検査します。
院内のトライアル機器でお試しいただきます。
02レンタル機器の発注

検査で問題なければ、お貸出しする機器のご用意をします。
お受け取り時にお支払い頂きます。

03ご自宅での治療開始
(自由診療)

ご自宅で1回3分間の治療を1日に2回、週5回行います。
はじめのひと月のご利用後、治療を続けられるか判断しますので一カ月以内にかならず検診を受けてください。

04治療の継続
計1年間(自由診療)

問題なければ治療開始からトータル1年間の治療契約(残り11カ月分のご契約)となります。
3ヵ月に1度、定期検診を受けてください。

05定期検査の受診
(自由診療)

2年目以降、治療を継続している間は、半年ごとに定期検査の受診が必要です。

  • ※治療を継続しない場合は、機器を返却 していただく必要があります。
  • ※治療の継続を希望しても、眼の健康状態などにより、治療を続けられない場合もあります。
  • ※いかなる場合も返金は致しかねます。
費用
【初年度】治療にかかる自由診療費(税込)
適応検査 12,000円
デバイスレンタル料
+初回検診料
90,000円

治療継続費

  • *残り11カ月の定期検査代
80,000円
2年目以降にかかる費用(税込)
定期検査代(半年毎) 11,000円/1回
2人目以降:治療にかかる自由診療費(税込)
適応検査 12,000円
1カ月トライアル
+初回検診料
10,000円

治療継続費

  • *残り11カ月の定期検査代
80,000円
月々のサブスクリプション料金
1か月 8,250円
1年分一括 89,100円
2年分一括 158,400円
  • 本治療は保険の対象外、自由診療となります。
  • 本治療中に、眼科医が必要と判断した場合は、その疾患に対する眼科的治療を受けてください。
    その際、費用は別途かかります。(保険診療費が発生します。)
  • 1台のデバイスで最大5名まで登録が可能です。(料金は登録人数ごとに発生します。)
  • 当院から発行した領収書・治療説明書・同意書は大切に保管してください。